日本学校演劇教育会関西支部の日記

演劇と教育の発展とその深化を進めていきたいと考えている活動を記事にしています。

伊丹市立演劇ホール AIホールの存続を願います

伊丹市立演劇ホール「AIホール」が、演劇ホールとしての存続の危機に立たされています。
神戸学院大学がAIホールと連携して2019年7月に開催された「台湾に学ぶ「演劇教育」の今」では、台湾・台南大学の林玫君先生を招いて、台湾の幼児教育、学校教育で演劇が芸術科目として位置づけられた取り組みをワークショップも含めて知ることができました。こうした画期的な企画が実現できたのも、AIホールの培ってこられた長年の広く市民に舞台芸術、演劇を市民文化として根付かせようと取り組まれてきた土壌があってこそでした。
詳しくは、以下のサイトをご覧いただき、AIホールの演劇ホールとしての存続を求める署名にご協力いただきますよう、お願いします。
関西支部としましても、できることは限られていると思いますが、「アイホールの存続を望む会」の活動に協力していきたいと思っています。

http://aisonzoku.com/
https://www.facebook.com/aisonzoku/

オンラインミーティングを行いました

昨日(6月28日)、関西支部のオンラインミーティングを行いました。
昨年は総会を開くことができず、そのまますべての活動計画が中止、何もできない一年でした。
今年も総会開催は断念し、オンラインでの会員交流に切り替えました。
平日の開催は、夜とはいえ、参加が難しい方も多く、参加された方は少なかったのですが、久しぶりに顔を合わせる方との会話が弾み、予定されていた時間をこえてしまいました。
今年も状況を見ながらの活動にはなりますが、少しでも良い状況になれば、又活動を再開していきたいと思っています。

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アプライドドラマワークショップ 開催延期のお知らせ

皆様

3月15日(日)に、大阪市内で開催を予定しておりました日本学校演劇教育会関西支部主催の「オーハシヨースケのアプライドドラマワークショップ」は、新型コロナウィルス感染拡大の恐れを避けるために、開催を延期することにいたしました。
参加を希望されたり、計画を立てておられた方々には大変申し訳ございませんが、開催延期につきまして、なにとぞご理解を賜りますようお願い申し上げます。
今回、開催を計画しましたオーハシヨースケ氏のアプライドドラマワークショップは、演劇的手法によって、想像力とコミュニケーションが豊かな出会う体験が可能な、とても意義深いワークショップであると認識しております。そうであるからこそ、より多くの方々に安心してご参加いただき、講師、主催者ともどもその意義を分かち合えることを何よりも最優先に目指してまいりたいと考え、この決定をいたしました。

講師と連絡を取り合いながら、改めて開催する時期や場所につきまして検討し、皆様にご参加いただけるようにお知らせいたしますので、その時までしばらくお待ちいただきますよう、お願い申し上げます。

アプライドドラマ・ワークショップ 2020 のお知らせ

日本学校演劇教育会関西支部からワークショップのお知らせです。

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昨年に引き続き、今年もオーハシヨースケさんのアプライドドラマワークショップを、日本学校演劇教育会関西支部主催で開催します。

 

「オーハシヨースケのアプライドドラマ体験と創作講座 ワークショップ」
日時 3月15日(日) 10時~16時
場所 日本殺陣道協会 (大阪メトロ四ツ橋駅下車2分)
   大阪市西区北堀江1丁目1-27 イマイビル3階
料金 一般4000円 会員3000円 中高生1000円(当日お支払いいただきます)
申込方法 
 関西支部宛にメールにて  
  heiwaribon@yahoo.co.jp (QRコードからお入りください)f:id:heiwaribon:20200202103547p:plain
 ①ご氏名 ②一般/会員/中高生の区別 ③当日連絡できる電話番号 ④ご所属 
を明記してお申し込みください。
           
アプライドドラマとは、上演を目的としないドラマ活動で、参加者が全員ドラマの世界に入っていくものです。社会的・寓話的な物語世界に参加者が、登場人物として参加し、その中の役(ロール)を演じながら選択・行動し、その行動の理由を言語化して周りの役(ロール)と、また参加者同士で、その考え方を交流=コミュニケーションしながら演劇体験を続けていくというものです。
アプライドドラマとの出会いは、演劇の即興性と、対話的、協働的創造体験を生み出し、皆様の演劇活動にきっと新たな方向性、刺激をもたらしてくれることと思います。
しかも、今回の創作体験は、対話を積み重ねて互いの理解を深めて、ともに活動していく楽しさを体験する内容となっていますので、新年度を迎える時期、新しい人間関係、集団作りの素敵な方法が見つかることと思います。演劇部の創作脚本活動や、グループリーダーの育成、新たな職場関係、人間関係作りなどに、すぐにも活用できる、おすすめの内容です。
また、会場の日本殺陣道協会は、その名の通り、殺陣を学ぶ空間で、それを間近に見るだけでも興味津々、魅力あふれる空間です。
新鮮な刺激が、内容、空間にあふれたワークショップで、会員の皆様に新たな方向性をともに見出していただけることは間違いないと思います。
お忙しい時期であることは重々承知いたしておりますが、多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げておりますので、お知り合いの方々にも広くご紹介いただき、こぞってご参加いただきますよう重ねてお願い申し上げます。

 

東京演劇集団風プレミアム公演「Touch ~孤独から愛へ~」共催のお知らせ

9月の関西支部は、東京演劇集団風のプレミアム公演「Touch ~孤独から愛へ~」を共催事業として取り組みます。
f:id:heiwaribon:20190909170225j:plainと言っても実際は劇団公演のお手伝いを少しさせていただく程度です。
日時は9月23日(月・祝) 14:30開演 

f:id:heiwaribon:20190909170242j:plain場所は、大阪天満橋 エルシアター(エル・おおさか 府立労働センター2階)

開場は13:45から 同時に舞台裏見学を実施されます。
東京演劇集団風の皆さんは、定期的に関西でプレミアム公演を上演されています。
演劇に触れることの少ない方、その機会になかなか出会いない方に、劇場での舞台公演を見ていただいて、いろいろと感じていただこうという趣旨でのプレミアム公演。
したがって、無料公演となっています。
f:id:heiwaribon:20190909170314j:plain演劇に興味はあるのだけれど、情報もわからず見たことがないとおっしゃっている方、お仕事などでなかなか舞台に足を運べない方、授業や部活動で時間をとることができないと思っておられる生徒の皆さん、またとない機会です。
そして、そういうことを話しておられる方をご存知の方、ぜひそういう方にこの公演をお知らせください。
作品の内容などは、画像の文面などをご参考にしてください。
f:id:heiwaribon:20190909170257j:plain関西支部事務局長も東京演劇集団風の皆さんとの芸術鑑賞で感じたことを書いて、芸術鑑賞行事の意味や位置づけについても触れております。
f:id:heiwaribon:20190909170329j:plain終演後には観劇された皆さんと、劇団員の方々との座談会も行われます。
観劇ご希望の方は、チラシの画像にもあるように
メール(info@kaze-net.org)またはFax 03-3363-3265 で、
①お名前(複数の場合は、観劇される人数) ②学校名(ご所属、団体名) ③ご連絡先(電話番号) 
を劇団へお送りください。
なお、開演前に関西支部によります前座の寸劇も行います。多くの方々との素敵な出会いのある公演となりますよう、関西支部としても精一杯お手伝いさせていただきます。

ドラマルシェ2019 熱い3日間でした

8月10日(土)から3日間、日本写真映像専門学校を会場にして、「DRAMARCHE(ドラマルシェ)2019」が行われました。

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初日は杉岡亮介先生の「センスが光る舞台美術」講座。
舞台美術を考えていくためのデザインの基本から始まって、図面の見方、書き方、映像と舞台との美術のちがい、リアルと省略の観点など、実際に課題に向き合いながら舞台美術のプランニングを体験するという講座でした。

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f:id:heiwaribon:20190815110715j:plainそしてホールに移動すると、そこには多くの舞台で使用された美術セットがひしめいていて、それを見せてもらいながら技術的な実技となりました。インパクトドライバーを使う、舞台槌で釘を叩く、人形立てとシズでパネルを立てる、平台と箱馬で高さのある舞台を作る、卓上鋸を使って材料をカットする。舞台美術制作は初めてという参加者が圧倒的な中で、安全で正確な作業を進めていく実習が行われました。

 

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翌日の11日(日)は溝渕功先生の「最新舞台照明技術」講座。
会場はスタジオと呼ばれる写真学科の教室。そこにすでに照明機材が用意され、舞台照明を考えていく基礎知識からLED照明、DMXの基本、さらにはパソコンを使っての調光作業の実際などを次々と教えていただきました。

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多くの学校では予算がなく、機材も少ない中で舞台照明についてもなかなか手が出ない、という感覚が多かったのですが、溝渕先生のお話で、最新のLED照明だと教室の電源コンセントである程度対応でき、しかも一つの機材で多様な機能をコントロールできることがわかり、大容量の電源、重量のあるさまざまなレンズの機材をそろえないと出来なかったことが、コンパクトに設営、実演できることがわかりました。特にパソコンを用いての照明データの入力、修正ができる体験は、現場を離れて自宅でもその作業ができて、それをまた次の現場で使用できるという機動力に満ちたもので、まさしく「最新舞台照明技術」を学ぶことができた一日となりました。

 

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そして最終日の12日(月)は虎本剛先生の「演技基礎」講座。
劇団ステージタイガーで作、演出をされる虎本先生は、午前中はどこの部活動でも継続的に行ってほしい基礎練習メニューを紹介され、全員でゲームを楽しみながら、徐々にハードな筋トレへと内容を進めていかれました。

 

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午後は短い脚本を題材に演じてみる課題へと移っていきましたが、それらが、午前の基礎練習とどのようにかかわっていて、どのような時にコミュニケーションをとること、アイコンタクトをとること、相手を受け止め、相手との関係でどのように自分がその場所に立っているのか、そしてその時の自分の体はどのような骨格、姿勢で立っているのか、ということを具体的に示しながら演技体験を行っていきました。演技の基礎練習というものが、実際の稽古、そして舞台表現の中でなぜ必要であるのかを誰もがこの体験で知ることができました。
そして講義の終盤は虎本先生ご自身による演出での演技実習。演出家が俳優に何を求め、俳優とどのように向かい合っていくのかということを、身を持って示していただいた貴重な実習となりました。時間の関係で全員がそれを受けることはできなかったのですが、演出される虎本先生の声、指示を聞き、見ていく中で、演じている皆さんとの間にしっかりとしたつながりがあらわれてくることを目にすることができて、刺激的な時間をともにすることができました。

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終わってからも質問が相次ぎ、そうした時間が皆さんの日頃の悩みや思いをぶつけてみようというきっかけとなったのだと思えました。
3日間、大阪だけでなく、奈良県からも参加され、年齢層も中学生から一般、シニア世代まで幅広い参加者で盛り上げていただいたドラマルシェとなりました。講師の先生方と日本写真映像専門学校の皆様、参加者の方々、暑い毎日でしたが本当にありがとうございました。この体験が参加者の皆さんのこれからの演劇活動の発展につながりますよう、心から祈っております。

ドラマルシェ2019のお知らせ

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 今年度「ドラマルシェ2019 演劇の基礎を熱くする夏」の講座は、高校生(演劇部)の演劇活動支援という原点に還り、日本写真映像専門学校をお借りして、舞台美術、舞台照明、演技(肉体訓練・身体表現)の3つのパートをそれぞれ一日ずつ、専門学校の先生、劇場の照明家、劇作家・演出家に担当していただき、その実技、技術指導をたっぷりと体験しながら学び、翌日からの活動に役立てていただけるようにと願い、企画しました。
と、支部長がチラシで述べていますように、今年のドラマルシェは日本写真映像専門学校をお借りしての連続3日間の「演劇の基礎を熱くする」ワークショップとなりました。
講師は大阪の高校演劇ではずっとお世話になっている杉岡亮介先生、溝渕功先生、虎本剛先生のお三人!
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今年のドラマルシェを本当に「熱くする」ため、参加費については参加される中高生の方は、一講座について一校で1000円としました。
学校で、講座ごとにそれぞれに3名とか、5名とか希望される場合でも、参加費は一校につき、1000円! 複数参加すれば、それだけお得! 何より、それだけ部活に持ち帰る技術、知識が増えます!!
また、演劇部顧問の先生方には演劇経験が少ない方にはスタッフ実技の具体的な指導講習ですので、大変有益なワークショップとなることは間違いありません。
顧問経験の豊かな先生も、舞台芸術の新たな技術、機材、機能の講習としてご参加いただければ、今後の実技指導の一層の向上をはかることができます。
お申し込みの詳しいことや、お問合せは関西支部 heiwaribon@yahoo.co.jp までお寄せください。