日本学校演劇教育会関西支部の日記

演劇と教育の発展とその深化を進めていきたいと考えている活動を記事にしています。

よろずや発声法ワークショップを行いました

5月26日(日)は今年度最初の関西支部主催企画よろずや発声法ワークショップ」でした。
講師は演劇集団よろずやを主宰されている劇作家、俳優でもある寺田夢酔さん
多くの学校、養成所などで指導される中で確立された寺田さんの考案された「よろずや発声法」を朝からみっちり、ていねいでわかりやすく、具体的な講義、指導でたっぷりと学ぶことができました。
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最初は「まっすぐに立つ」ということを自分自身の体を再認識しながら「声」の仕組み、メカニズムへと進んでいきました。
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日本語の五十音を使って、1対1、あるいはグループでコミュニケーションを取りながら、ゲームのように「よろずや発声法」を体験していきました。
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その過程で、俳優として舞台で演じている時に出会うこと、行っていることと、この発声法とは等質のものであるとの指摘には体験してみてはっきりと実感することができました。
そして声を自由に、さまざまに発することができる寺田さんの姿に参加者全員が感嘆の声! 
「魔法みたい」との声がありましたが、寺田さんは「これはきちんと目的、意識を持って訓練すれば出来ることなのです」とお話しされ、いっそう感嘆の声。
高校生が参加者の半分で、幅広い年齢層の方との交流も深まったワークショップ。最後は充実した内容に満足の笑顔で集合写真を撮りました。
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2019年度の関西支部総会を行いました

5月9日(木)、大阪市北区区民センターで、今年度の関西支部総会を行いました。
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出席は7名で、人数は少なかったのですが、遠方からの参加の方が貴重な体験や報告をしてくださいました。
議事は、前年度の活動報告、収支報告、会計監査報告、そして今年度の事業計画と予算案の審議でした。いずれも原案通り承認をしていただきました。
今年度は、関西支部の原点に立ち返って、教育現場の悩みや問題点に少しでも具体的かつ現実的に役立つような企画を地道に重点的に行っていこうという趣旨で事業計画を立てました。
すでにお知らせしている5月26日(日)の「よろずや発声法ワークショップ」をはじめ、教育現場での演劇活動にすぐにでも実践できる内容を考え、中学生、高校生も含め、演劇の基礎的な力をどのようにつくり上げていくかを指導する立場におられる先生方にわかりやすいワークショップを進めていこうと思っています。
総会の後は、近くのお店で歓談。部活動をめぐる今の情勢への危機感が大きな話題となりました。
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よろずや発声法ワークショップのお知らせ

4月になり、新しい年度が始まりました。
2019年度、日本学校演劇教育会関西支部の最初の企画は、
よろずや発声法ワークショップ」です。
大阪で演劇集団よろずやを主宰されている寺田夢酔さんの考案された発声法を、寺田さんの具体的でわかりやすい実技指導を受けて、発声法、発声練習、滑舌などの悩みを一気に解消していただこうという企画です。
寺田さんは、この発声法で演劇指導だけでなく、企業、福祉、医療関係の方面でもコミュニケーションを豊かにするワークショップ指導者として幅広く活躍されていますので、今回のワークショップで発声に対する新たな発見、大きな発見がたくさん生まれるだろうと思われます。
中学や高校で新たに演劇活動をはじめられた方はもちろん、顧問指導者として基礎練習である発声をしっかりと学んでみたいと思っておられる方や、より豊かな自己表現をめざしていきたいと考えておられる方にぜひともご参加いただきたいと思います。
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よろずや発声法ワークショップ」開催概要
日時  2019526(日) 10時~1630(途中昼食休憩)
場所  スタジオ315
           大阪市中央区谷町7-1-39 新谷町第二ビル 3階
                    地下鉄谷町線 谷町6丁目下車 3番出口 南へ2分
参加費  高校生(中学生) 1000円  その他 3000円(関西支部会員 2000円) 当日、受付にてお支払いください。
申込方法 以下のⅠ,Ⅱいずれかの方法でお申し込みください。
Ⅰ 専用の入力フォームから申し込む(以下のQRコードからフォームにお入りください)か、
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Ⅱ 関西支部のメールアドレス( heiwaribon@yahoo.co.jp )宛に、①氏名 ②当日連絡できる電話番号 ③所属(学校、劇団、勤務先) ④申込区分(中高生・一般・関西支部の区分)  以上を明記して申込んでください

アプライドドラマワークショップのお知らせ

緊急のお知らせです。
アプライドドラマで活躍中のオーハシヨースケさんのワークショップを、日本学校演劇教育会関西支部協賛で開催します。
「オーハシヨースケのアプライドドラマワークショップ」
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日時 3月9日(土) 18時~21時
場所 日本殺陣道協会 (大阪メトロ四ツ橋駅下車2分)
料金 3000円(当日のみ)

申込方法 QRコードから、専用入力フォームに入り、必要事項を入力するか、
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 関西支部メールアドレス ( heiwaribon@yahoo.co.jp )
 氏名、当日連絡できる電話番号、所属先 を記入して申し込んでください。

応用ドラマが、演劇の新しい可能性に光を当てる!                 
二宮尊徳のドラマ世界を通して「自発的な気づきにこそ真の学びがある」ことを実感する、AL(アクティブ・ラーニング)の演劇的な新しい試み!
アプライドドラマとは、上演を目的としないドラマ活動で、参加者が全員ドラマの世界に入っていくものです。
社会的・寓話的な物語世界に参加者が、登場人物として参加し、その中の役(ロール)を演じな
がら選択・行動し、その行動の理由を言語化して周りの役(ロール)と、また参加者同士で、その
考え方を交流コミュニケーションしていきます。
講師のオーハシヨースケさんは、「身体詩」演劇パフォーマー、身体表現教育家。身体詩TAICHI-KIKAKU副代表。日本工学院専門学校声優演劇科講師。2006年文化庁新進芸術家海外派遣でイギリスチェスター大学で演劇教育を共同研究され、日本学校演劇教育会関西支部で、アプライドドラマワークショップを毎年度開催し、関西でのアプライドドラマの普及と体験交流に尽力されています。
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上の写真は、昨年度開催のアプライドドラマ「帰還(Return)」の様子。

朗読ワークショップを行います

一人の若い写真家さんとの出会いから、福島からチェルノブイリを考え、チェルノブイリから日本と世界を考える写真展の一環として、朗読ワークショップと朗読会を行うことになりました。
写真家さんは、小原真一さん。2011年の福島第一原発事故後、原発に入り事故後の写真を撮影された小原さんは、その後チェルノブイリに向かわれ、チェルノブイリ原発事故から30年を経た現実と向かい合う撮影を進められ、その写真集は世界報道写真展などで多くの人々の注目を集めました。
そして、今回、大阪での写真展「Exposure/Everlasting -30年後に見えなくなるもの」を開催されるにあたり、「未来を思考するために」と題されたワークショップを企画され、その一つに「朗読ワークショップと朗読会」を考えられました。
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朗読のテキストは、スベトラーナ・アレクシエービッチさんの『チェルノブイリの祈り―未来の物語』です。松本妙子さんの翻訳で岩波現代文庫として広く読まれているものです。
この朗読ワークショップを、関西支部事務局長の吉田が行います。
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吉田は、およそ40年前、高校演劇部顧問として初めての創作脚本「魚、歩きなさい」を当時の勤務校演劇部のために書きました。原発問題を、海の底に生きる若い魚たちの青春の物語に重ねたものでした。幸いにも評価されて、全国大会の舞台も踏むことができたのですが、その全国大会でこのような発言が出ました。
関西電力の人達は東大や京大を出たとても賢い人達で、そんな人たちが事故なんか起きないように考えて作った原発なのですから、こんなふうに問題があるように書くことが問題だ」
その時、演出の生徒はその意見に真正面から反論しましたが、会場内は演劇の全国大会の雰囲気がそがれたような受け止め方でした。
それから30年を経て、福島第一原発事故がおこり、吉田はその後、「魚、歩きなさい」再演を企画しました。全国大会メンバーだった当時の部員にも呼びかけて、再演した現役高校生たちとアフタートークを行いました。
そうした体験もあり、今回の企画は、テキスト構成の段階から吉田も参加させていただき、テキストを読むことによって、チェルノブイリを、福島を、現代を、科学を、国家を、そして人間を考え、思う、ひとつの場にしていきたいと考えました。
スベトラーナ・アレクシエービッチさんの著書は、他の著書でもそうですが、現代ロシアに生きる膨大な人々の、〈生〉の中から生まれ出て、飛び出してきた命の言葉(ふつうはそれを「証言」と言いますが)の記録です。「朗読」によってこそ、その〈生〉に触れることができると思いますので、3・11を前に、ぜひともご参加いただければと思います。

朗読ワークショップ「チェルノブイリの祈り―未来の物語」の朗読を通して (概要)
◎スケジュール(全3回)
1回目 2月8日(金) 19:00~20:30
2回目 2月15日(金) 19:00~20:30
3回目 2月22日(金) 19:00~20:30
3月2日(土)    朗読会
ワークショップ参加者有志による朗読会を開催する予定です。
入場無料でどなたでも参加出来るイベントです。
◎ワークショップ参加費用(3回) 4,500円(税込)
ワークショップに興味があり、日程に参加できる人であれば、朗読経験の有無などは問いません。
どなたでも参加できます。
また、全日程の参加が厳しいという方も2月8日(金)15日(金)は一回のみのご参加も可能です。
22日は朗読会への準備も行われるので、一回のみの参加の受付は行えません。
出来る限り柔軟に対応したいと思いますので、お気軽にお問い合わせください。
◎写真展・ワークショップ会場
フォトギャラリー・サイ
〒553-0002 大阪市福島区鷺洲2-7-19
JR環状線福烏駅より福島聖天通商店街を通り聖天薬局を左折レ徒歩10分。
◎お申し込み/お問い合わせ先
kazuma924@gmail.com
希望者は希望するワークショップのタイトル(「朗読ワークショップ」)と①氏名②年齢③電話番号④メールアドレスを記載の上、メールにてご連絡ドさい。

「2019絹川友梨 応用インプロワークショップ」にご参加を!!

以前にもお知らせしましたが、来年1月26日(土)、27日(日)の二日間にわたって、絹川友梨さんをお招きして、「2019絹川友梨 応用インプロワークショップ」を開催します。
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ようやく、正式な広報チラシも出来上がりましたので、あらためてお知らせいたします。
今回の特徴は、集団創作の方法である「ディバイジング」を実際に行ってみるというところです。もちろん、応用インプロのさまざまな刺激が参加されたすべての方に、多くの学びと発見をもたらしてくれることでしょう。
時間帯、会場、参加費などはチラシにも記載していますが、
26日(土)は13:30から17:00まで、27日(日)は10:00から17:00まで。どちらか一日のみの参加も受け付けております。二日間通し参加の方で、一般・会員の方には割引参加費を設定いたしております。
会場は、クレオ大阪中央(大阪メトロ 谷町線四天王寺夕陽丘駅下車3分)。
お申し込みは、チラシに記載のQRコードを読み込んでいただくと、参加申込フォームに入ることができますので、そこから必要事項を記載していただければ手続き終了です。
QRコードの読み取りが難しい場合は、関西支部のメールアドレス heiwaribon@yahoo.co.jp に、「ご氏名、参加希望日、一般/会員の区別、連絡先(当日連絡の出来る電話番号)」をご記入いただいて送信してください。
参加費は、当日、受付にてお支払いください。
仮チラシに基づいた以前のお知らせでもすでにお申し込みいただいております。
どうか多数の皆様のご参加と、会場での素晴らしい出会いの時間が生まれますことを祈っております。
年末、年始、お忙しい中、お大事にしていただいて、会場でお目にかかれますことを楽しみにお待ちいたしております。

ファシリテーター初級認定講座のお知らせ

昨年に引き続き、ドラマケーション普及センターの
ドラマケーションファシリテーター初級認定講座
が開催されます。

日時は 12月15日(土)16日(日) 両日とも 10 : 00 ~17 : 00
場所は 摂津市立コミュニティプラザ
   〒566-0021 摂津市南千里丘5-35  
 最寄駅は阪急電車京都線摂津市駅 駅下車、徒歩1分です。

申込方法、受講料など、詳しいことは、ドラマケーション普及センターのホームページをご覧ください。

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